最近やって面白かったゲームの話です。
タイトルは『Birthdays the Beginning』(バースデイズ・ザ・ビギニング、以下、BtB)
PS4とSteam、タイトルが少し違うver.でSwitchで遊べるみたいです。
このソフトの存在を知るまでに数年、そこから購入に至るまでにさらに数年かかり、最近のゲームの印象でしたが発売からもう7年も経ってるんですね。
ただ、そんなこと関係なしに面白かったです!
どんなゲームかといいますと、擬似地球である箱庭(キューブ)の地形および気温を操作し、様々な生物を生み出したり進化させちゃおう、というものです。(詳細はリンクを貼った公式HPをチェックしてみてください。)
限られた空間の生態系を見守る感じは、小学生の頃に学校で見たビオトープみたいな、過去にやったことのあるゲームだと『勇者のくせに生意気だ』みたいだなと思いました。
やることは基本的に地形の上げ下げだけ。あとはギュインと時間を進める。そのシンプルさも素敵です。地形を上げ下げすることで海が生まれ山が生まれ、それに伴って気温や水温も上がり下がりします。
ただ、ゲーム内ではスケールがデカい(いうて箱庭ですけど)!何も生物がいないところから、藻・小魚などが生まれ、最終的に人類を誕生させるところまで、数十億年かけて様々な生物を生み出して繁栄させていきます。
これが難しい。どの生物がどんな環境で生まれるか(地形・温度(水温)・湿度・エサとなる他の生物など)の条件はあらかじめ示されていますが、その条件を整えたつもりでも、なかなか生まれません。
(そもそも私が古代生物の名前を知らなさすぎて、何をすれば良いかお手上げのこともありました…。)
でもそうやって頑張って?環境を調整して新たな生命が生まれるとすごく嬉しいです。特に動物系。めちゃかわいいんですどの個体も。
このゲームで古代の生き物の名前を覚えて「アデロバシレウスかわいいー。実際はどんなのだろ?」と軽くスマホで調べてみると、結構迫力のあるビジュアルでびっくりしたりしました。ゲーム内のデフォルメされた生き物たち、ほんと可愛かったです。
その可愛さゆえに辛いこともありました。ゲームのストーリーモードでは、人類を誕生させることが目的なんですが、その途中で(多分)どうしても環境的に恐竜たちを絶滅させないといけなかったんです。
「こんなに可愛くて生み出すのにも苦労した恐竜たちをこの手で(気温を操作して)絶滅させる⁉︎そんなことするくらいなら人類なんて誕生しなくて良いよ…!」
という気持ちに。隕石が降ってきて〜とかじゃなく、自分の意志で生命を絶滅させるって残酷…。まあ結局したんですけど。
そうやってストーリーモードを最後まで進めたのに、予想はしていたけど、ちょっと後味悪い終わり方に思えました個人的に。トゥルーエンドに辿り着いてないのでなんとも言えませんが。
恐竜だけでなく、新しい生命を生み出そうと気候変動を起こすと、どうしても既に活動している生き物を絶滅に追い込んでしまうのも悲しかったですね。あっちを立てればこっちが立たぬ的な。
現実の地球温暖化にも思いを馳せてしまいました。
この生命を好きにコントロールできる感じ、高慢な神様になった気分でした。まあ多くのゲームにその要素はありますが、BtBでは露骨にそれを感じられました。
まぁそれはさておき、このBtBを通して古代生物への関心は自然と高まりました。
「最初に陸に適応したイクチオステガすごいな」
「繁殖力だけでなく、適応できる水温(気温)の幅って生存の上で大事だな(シーカランスに会いたくなる)」
「アデロバシレウス先輩!(哺乳類の祖の名前をやっと覚えられた)」 などなど。
今後動物系のTV番組をより楽しく視聴できそうです。
とにかく、普段やらないジャンルのゲームだったので色々なことが新鮮で、全体的にすごく楽しかったです。
おしまい。