これまでほぼ編み物をしたことがない人間の、編み物についての浅ーい感想日記です。
<いきさつ>
以前から棒針編みにふんわり憧れがありました。「なんかあみあみできるのって素敵だな」「2本の棒を使うのかわいいな」って。そんな気持ちに先日とどめを刺したのが『ムーミン谷の夏祭り』に出てきたこの挿絵のヘムレンのかわいさです。
あー、チマチマ作業してそうな感じがかわいいですね!(でもこれは棒を1本しか使ってませんね)
憧れの気持ちが高まって、実際にやってみることにしました。
<材料調達>
棒針編み欲が高まったところで、さっそく初心者向けの棒針編みの本を探しました。各社からたくさん出ていますね。購入の判断基準が定まってないので、表紙や試し読みの雰囲気、出版社を元にフィーリングで選びました。
ちなみにこちらの本です↓
それから少し時間が空きましたが、今週は時間に余裕があったので手芸店へ行き、編み棒と毛糸も購入。
毛糸の値段はピンキリですね〜。
編み物にわくわくしている気持ちは確かだけど、とはいえすぐ挫折する可能性も十分あると思って、安いものを購入しました。
<棒と毛糸購入直後の感想>
手芸店から帰宅後さっそくやってみました。
まず作り目とやらを作るところから。
ふーん。
本で読んでいるだけだとピンと来なかったけど、実際にやってみると案外簡単にそれっぽいものができました。
それから編みの基本となるらしい「表編み」と「裏編み」の2種類の編み方を覚えるため、テキストに従ってマフラーを作っていきます。
…
…
なんだこれ…
お、おもしろーーーい!!!!
<何が面白いんだろう>
なんか2本の棒と指の動きで、1本の毛糸が絡まり合って形に、面になっていくのがとにかく面白いのだと思います。
しかも、自分の手元で自分の手によって起こっていることなのに、何が起きているかよく分からない。
すごい不思議です。魔法です。
2本の棒と毛糸玉であみあみしている絵ってよく見かけたけど、実際はこんな作業してたんだなあとしみじみ。
<表と裏の世界>
最初は「表編み」も「裏編み」もどんな形か分からなかったけど、何段か編んでみるとなんとなく分かってきました。
表編みと裏編みは表裏一体というか、表は裏で、裏は表なんですね!(奇数段は設計図の通り、偶数段は設計図の逆に編む)。ややこし面白い…!全然知らなかった。
<作業自体の面白み>
今はひたすら表編みと裏編みを繰り返しているのが楽しいです。
自分の編み作業に効果音を付けるなら「あみあみ」じゃなくて「ほじほじ」って感じです。毛糸でできた輪っかに棒を突っ込んで新しい毛糸を引っかけてほじくり出すって感じで、全然優雅じゃないです。
指の動かし方、棒を動かす位置、毛糸の張り具合、どれも安定せず、なかなか均一に編めていません。でも少しずつにマシになっているような、スピードも上がっていっているような…。そういう実感があるうち(今)が一番楽しいです。
ただ、本読んでいるだけの独学なので、すごく間違ったやり方で突き進んでいるかもしれないですが…。
表編み裏編み以外にもまだまだ応用編の編み方があるっぽいので、今後それらを少しずつ覚えていけそうなのも楽しみです。
<数える苦痛>
ハンドメイド全般に当てはまるでしょうけど、ちゃんとした物を作るには、手先の器用さと同じくらい何かしらを「数える」って作業が重要そうな気がします。
この編み物でいえば目を数えるとか。編む回数とか。
私は手先も別段器用でもないけど、何よりこの数える作業が苦手なので、ハンドメイド全般がそんなに得意ではありません。
この編み物も絶対そのうち失敗することはもう「見えて」います。
(例えばご飯を5合炊こうとして米びつから炊飯器に1合ずつお米を量って入れていて「2合、3合、…3合、いや4合…あれ、どこまで量ったっけ?」ってわかんなくなるんです。)
「数えるのが、苦手ってどういうこと?」と全然ピンとこない人もたくさんいると思いますが、特に努力や工夫をせずとも物を正確にカウントできる人は凄いです。
<過去に思いを馳せて>
こういう編み方を最初に思いついた人は凄いなあ、人類の知恵だ。と、編みながら過去の人々に思いを馳せてしまいます。
自分にとって編まれた物って、ほぼ全て「機械か、遠くの誰かが作った物」で「買う物」だけど、昔の人にとっては「日常的に自身や身近な人が作る物」だったのかな。だとしたら凄いな。それとも職人さんだけのスキルでそこまで一般的ではないのかな、とか。(何も分かっていません、考えようともしてきませんでした)。
(そういえば母方の祖母が昔、手編みの小物を作ってくれたことを思い出しました)。
編む作業も地域や時代によっては当たり前の行為かもしれないのに、慣れない私は編んでいると体の一部(手先)が機械になった感じがするのです。
あとこの編む(織る)作業を機械化したろと思って実現した人も凄いなと思うし、ラダイト運動について詳しく知りたくもなりました。
<最後に>
いつ飽きるか挫折するか分かりませんが、その時まで楽しもうと思います。
おしまい。