朝の散歩(フジオのブログ)

日記、感想、創作など。

初めての同人誌作り&サークル参加の日記 〜その2〜

前回の①の続きで、今回は『②初めての同人即売会のサークル参加』についてです。参加する経緯や、当日までの準備の思い出などをつらつら書いていきます。

 

 

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②初めての同人即売会でのサークル参加について

 

 

同人即売会にサークル参加しようとした理由
同人誌を作る目標を立てましたが、私は意志薄弱人間なので、「締め切りがないと、いつまで経っても完成させられない〜」と思ったからです。どこかの即売会に出店側として参加することで”期限(開催日)”が設定されて、少しはやる気が出そうだと考えました。

 

あと私はすごく貧乏性でもあるので、自分にとって安くないサークル参加費を払うことで「これを蹴ってしまうのはもったいない!」と意地になって、締め切りを間に合わせようとするに違いないという思惑もありました。実際この貧乏性めにはかなり効果がありました。

 

そして純粋に”サークル参加”に憧れがあったというのもあります。友人の中にオンリーイベントフリーマーケットで手製の物を販売したことのある人もいて、その人たちの経験談を聞いて「すごーい」とも思っていました。

 

それと、これまでいくつかの即売会に一般参加だけはしたことがあり、どれも楽しくて「一度は自分もお店側に〜」みたいな夢物語をボンヤリ描いていました。でも同時に「私が作った物なんて売れるわけないから、惨めなだけだろうな」とも思って、何の行動にも移していませんでした。自分大好き&心よわよわ人間。

 

 

■即売会の中でもコミティアを選んだ理由
一次創作の即売会で名前を知っているのが、コミティアだけだったからです!なめた理由でごめんなさい。あと、多分自分がサークル側で即売会に参加するのはこれが最初で最後と思っていたので、せっかくなら大規模なイベントで「わー」となりたいと思ったからです。

 

 

■一度コミティアの下見に行く
コミティア。名前は聞いたことがあるけど、実際言ったことはなかったので(ごめんなさい)、2022年5月5日に開催されたコミティア140に一般参加してみました。まずビックサイト自体が初めてだったので、逆三角のあれの実物を見て感動しました。

 

一般参加して思ったのは、「販売されている物も、販売のされ方も、販売している人のスタンスも様々だなあ、大らかだなあ」ということです。「この雰囲気なら、自分みたいなペーペーもサークル参加を受け入れてもらえそう」と、勇気をいただきました。あとはサークル参加の人からも一般参加の人からも創作活動・創作物を楽しんでいる雰囲気を感じられて、エネルギーもいただきました。

 

あとはコミティアのカタログに載っていた、前回のサークル参加者へのアンケート。回答率は低めでしたが、個人的には衝撃的な内容が。それは回答したサークルのうち何%のサークルは販売冊数が0だったことです。(自分が思っていたより多かった)。

 

同人誌作りのためと憧れでサークル参加を検討しているとはいえ、やはり自分の作った本が1冊も売れないのはキツいかなあと思っていたので、正直このアンケート内容にはかなり背中を押されました。「サークル参加、売ることだけじゃなくて、雰囲気を楽しめたらそれで良いじゃないの」と。

 

こうして売れない恐怖よりサークル参加・お店屋さんごっこをしたい気持ちが勝り、コミティアへの応募を決意しました。

 

 

 

■応募
なにせサークル側で参加するのは初めてでしたので、申し込む時点からドキドキそわそわしておりました。「お、これがサークルカットのテンプレかぁ〜!(どうやって書くんだろう〜)」「サークル名、どうしようかな」みたいな感じで。楽しかったです。

 

申し込んで数週間後、ありがたくも参加枠をいただけて、自分用のNo.をもらえた時も嬉しかったです。自分のTwitterアカウントの名前の横に「@コミティア〜」とNo.を記載するのも憧れていたので、嬉々として書き加えました。

 

 


SNSで宣伝するもリアクションゼロ
コミティアに応募する際、「結果として売上ゼロだったとしても、売る努力をしないのも後悔しそうだから、宣伝活動はしよう〜」と決めていました。

 

ネットの海に漂う過去のサークル参加者の経験談を見ても「事前の宣伝は大切」「当日通りかかった誰かが買ってくれるだろうという幻想は捨てましょう」みたいな内容をたくさん見ました。

 

そこで開催日の2〜3週間前からTwitter、ブログ、pixivにて宣伝を開始しました。必要な情報を載せて、画像を付けて、ハッシュタグもつけて、ツイートはトップに固定して…。「みんな、遊びにきてね〜☆」

 

結果、開催日前日の時点で全SNSでいいねゼロ件。というか、閲覧数もどれも一桁。ほとんど認知されないまま終わりました…。分かってはいたけど、ほぼ認知されず、されたとしてもスルー。苦しい…!

 

あと、印刷会社に発注する際、部数は最小ロットで頼みましたが、”余丁”なる存在があるのですね、本が注文数より3冊多めに届きまして「げ」と声が出ました。在庫を抱える未来を覚悟しました。(紙も大事な資源、できれば自分の娯楽のためにだけ生まれたものをホイホイ廃棄したくなかったんです。)

 

あ、作った本の販売価格を考えるのは楽しかったです。はじめは「この本、どこにも需要ないだろうけど、私にとっては宝物。1冊1000円で売っても安いくらいだわ」と思っていました^^小ロット発注だから原価も割高ですしね。ただ、このことを同人誌をよく買う友人に伝えると「気持ちはわかるけど(引いてる)、ワンチャン買ってもらえるかもしれないから!もうちょっと現実的な価格設定を…」と助言をもらいました。優しい!最終的にお金のやり取りがスムーズなワンコイン、500円に決めました。

 

 

 

■売り場の準備
SNSでの反応を見る限り、当日も切ない結果で終わりそうです。でもせっかくのお店屋さんごっこをするチャンス。ディスプレイも悔いが残らないようにやりたいな〜と思っていました。そう、私は心つよつよ人間でもあるのです。

 

<飾り付け>
限られた販売スペースを規定の範囲内で好きに飾り付けられる…。純粋にそれって楽しそう!自分がお客さんだった場合に”目にとまる・スペースに近寄りたくなる・商品を手に取りたくなる”飾り付けを目指しました。

 

(ささやかな工夫・やりたかったこと)
・商品は立てて表紙を見せる
・テーブルの布はナチュラル系
・色をまとめる(今回は寒色)
・価格表示は見やすく
・お花を飾る(ドライフラワー
・動画を流す(簡易的なスライドショー)

 

ただ、ポップに使うお金もキリがないなと気づき、お財布との相談でした。できれば背面ポスターとかやってみたかったですが、すでに諸々の経費で予算がギリギリだったので、見送りました。基本、自宅にあるものや、人から貸してもらった物で済ませました。

 

<キャッチコピー>
本の最低限の紹介は必要かなーと、もちもち考えるのも楽しかったです。効果や意味があったのかはわかりませんが…。

 

<無料配布>
せめて当日1人でも多くの方に『ポインミーのおだやかな生活』を認知してもらうため、またうっかり立ち寄った方が立ち去りやすいように、無料配布を用意することも決めていました。これも下手くそなりに作るのが楽しかったです。

 

ノベルティ
万が一購入してくださる方がいらした場合に感謝の気持ちを少しでも表したく、なにかノベルティを用意したいとも考えていました。紐付きのしおり…。これを用意するのも楽しかったですが、「ダサいからいらなくない?」「そもそも誰がこれもらうの?」というもう一人の自分の声とも常に戦っていました。

 

 

 

■前日の思い
「1冊も売れない可能性大。分かってはいてもそれなりに悲しいだろうな。売れたら嬉しいだろうな。他のサークル見るの楽しみだな。」純粋に楽しみな気持ちもありつつ、誇張ではなく、緊張でお腹が痛かったです。1冊でも売ることを完全に諦めていたら、ここまでナーバスにならなかったと思います。そう、まだ希望を持っていたばかりに、苦しみが大きくなっていました。

 

 

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以上、初めての同人即売会のサークル参加に関する思い出でした。

 

次回、同人即売会当日について、よろしくお願いします。

 

おしまい。