こんにちは。最近読んだ本の感想を書きます。written by Roald Dahl
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”George's Marvellous Medicine”
そう、日本語訳タイトル『ぼくのつくった魔法のくすり』の、原作の方を読んでみました。
去年の今ぐらいに『不思議の国のアリス』の原作を読み始め、「(英語力なさすぎて)読めね〜!」となりながらも一応最後まで目を通し、そのまま『鏡の国』の方も見るだけ見てました。それが終わったのが今年の4月くらい。
英文に親しむという意味では全く無意味ではなかったと思いますが、原作の良さをちゃんと味わえていたかというと、全然だったなというのが2冊読み終わっての感想です。
でも、英文を読むこと自体はそこそこ習慣になっていたので、「今度はもうちょっと読みやすい英語本を読もう〜!」となりました。
そこで選んだのがロアルド・ダール作品。日本語訳で出ている作品のいくつかを小学生の頃何冊か読んでいて親しみがあったのと、「ダール作品は英語初心者でも読みやすい」とどこかで言われているのを覚えていたからです。
実際に読んでみると、アリスと比べてめちゃくちゃ読みやすい…!もちろん知らない単語とかも出てくるんですが、文法自体がシンプルでだったのでなんとなく言いたいことは分かる感じでした。
あと、最高にかわいい挿絵がたくさんで、それがかなり読む手掛かりになってくれてたのも大きいと思います。
この作品ももちろんまだ私は原作の良さを味わうことまではできてませんが、ストーリーを最低限把握して、その内容を楽しめたことが単純に嬉しかったです。
主人公の男の子が家にあるもの(洗面用具やママの化粧品、日用品など)だけを適当に調合して”魔法の薬”を作るという「ありえないけど、真似はできる(しちゃだめ)」というのがもう好きです。
小学生の頃(日本語訳で)読んだ時は気づかなかったけど、今読むと登場人物の一人の嫌な婆さんの意地悪さは、コンプレックスの裏返しや寂しさが原因の一つになっていることが読み取れて、悪役だけどなんだか愛おしかったです。あと、お婆さんもやばいけど父さんも結構やばいなと気付けたり。今の年齢になって読んでも良いものですね、ダール作品。
他にもダール作品で、”The Giraffe and the Pelly and Me”(邦題『こちらゆかいな窓ふき会社』)も読んでみました。
こちらは小学生の頃の方が純粋にわくわくしながら読めていたかも。
ただ「小学生の頃読んだ本の原作を(一応は)読める」という喜びがありました。案外と読めるもんだな。あと昔自分が読んだ本と改訂版?の今の本?では挿絵が微妙に違うのは驚きました。感動とときめき。
あとは日本語訳版を読まずに、今回原作から初めて読んだのが”The BFG”(邦題『オ・ヤサシ巨人BFG』)。
第1章の静寂とドキドキ感に引き込まれて、そのまま読み進めました。ただやはり日本語訳を読んだことがなかったので、途中ちょっと把握しきれない箇所もありました。そんな時は日本語訳を読みました。
BFGの性格にたまにイラつきながらも、心優しい主人公の女の子が巨人のいる世界に行っちゃうファンタジー具合や、世界中の子どもが実は密かに巨人族に食べられているというダークな設定が「ダール作品だ〜!」となって最後まで楽しく読めました。
やっぱり私は今もダール作品が好きっぽいので(あともちろんクェンティン・ブレイクの挿絵)、これからもちまちまと他作品の原作も読んでいこうと思います。
おしまい。