朝の散歩(フジオのブログ)

日記、感想、創作など。

Fiction Junction『PARADE』感想。

先日、梶浦由記さんのソロプロジェクト、Fiction Function(以下、FJ)のニューアルバムが発売されました。

 

www.fictionjunction-parade.com

 

私はぬるめ・暦浅めですが、一応梶浦さん楽曲好き人間の一人なので、とても嬉しく、アルバムを入手してから毎日聴いています。

 

明日Twitterで行われる梶浦さんとファンのみなさんで行われる一斉リスニング会には参加できなさそうなので、一人ここで現時点の感想を書いていきます。音楽知識が浅いのでほぼヴォーカルと歌詞にしか着目できていませんが、その範囲で好き好き言っています…。

 

■Prologue
第一声のJoelleさんの「esti osa 〜」みたいな梶浦語で一気にアルバムの世界に突入。昇天。きれいだなぁ、きれいだなぁ。収録されている曲のメロディをメドレーみたいにつながっているのも導入感があって好きです。

■ことのほかやわらかい
初めて聞いた時、多くの人が感じたことでしょうけど、私も思いました。「タイトルと曲調のギャップよ」と。いやー、かっこいい。THE・梶浦サウンドだ〜!これまでどこでも公開されてない新曲だったのですごく期待してしまっていたのですが、その期待を余裕で飛び越えてきてくださった感じです。KAORIさんがメインボーカルで、いつもの4人のボーカルが入り乱れるやつです。みなさんめちゃくちゃカッコ良い…。ストリングスも5人目のボーカルですよねってくらいカッコ良い。ライブで聴くの楽しみです。歌詞もね、美しくてカッコよくて、意外性もあって、メロメロです。
シナモンロール頬張るの可愛いな
・ひかるひかる光る光る〜テンション上がる
・ら、駱駝!?エキゾチック〜、ヒュ〜♪
枇杷の木!管理がしっかりした庭なんだろな(イメージ)

■夜行塗料
ASCAさんボーカル楽曲。個人的にアルバム内で一番軽やかで可愛らしい印象のある曲です。前の曲でドキドキした気持ちをこの曲が和らげてくれます。これまでASCAさんのお声を掴みかねていたんですが、この曲でやっと自分の中で印象が固まってきました。「同じ骨で繋がっているような君」という言葉、強い。

 

■Beginning
20年ほど前に千葉紗子さんのために書かれた曲だそうですが、私は存じておりませんでした。2年前のライブのイツメン歌姫さまたちver.が自分にとっての初聴きでした。ライブで知らない曲を聴くとたいてい「???」と感想がしっかり浮かばないタイプなんですが、この曲は初聞きで「好き!」となりました。ボーカルがリレー的にバトンタッチされるから、一人ひとりの声をすごく味わえますよね。KEIKOさんのあたたかボイス、Joelleさんの光属性ボイス、そしてKAORIさんの主人公ボイス。2サビのKAORIちゃんの歌い方がすごくグッときます泣きます泣きました。言葉の説得力〜。そこからYURIKO KAIDAさんの天上ボイスが降り注ぐじゃないですか。そんで最後4人の声が合わさる王道の流れで最高です。

 

■もう君のことを見たくない
こちらはritoさんボーカル曲。去年の追加公演ライブで聴いた時は初アーティストさん&新曲であわあわと緊張してあまり集中できていなかったので、今回じっくり聞けて嬉しいです。歌詞が現実的、直接的な表現で印象的。スルメ曲というか、聴けば聴くほど好きになります。そして、ritoさんのお声で他の楽曲ももっと聴いてみたくなりました。

 

■櫂
Aimerさん×梶浦さんコラボ曲が大好きなので、今回新曲が収録されていると知った時はとてもわくわくしました。これまでの二人のコラボ曲は音数が多くてゴージャスな印象だったんですが、今回のはAimerさんのもう一つの側面というか、ピアノの音とボーカルだけで孤独な心に寄り添う系の静かな曲でしたね。「こうきたかー!」と唸りました。そして流石のクオリティ。梶浦さんこの楽曲20歳頃に作ったと知り、20歳くらいでこんな歌詞が書けるんだ…と震えました。

 

蒼穹のファンファーレ
こちら単発で配信されたタイミングで何度か聴いていましたが、アルバムの中に入るとまた新鮮で印象が変わりました。藍井エイルさんのきれいでカッコ良い歌声!そしてReoNaさんの可愛らしい歌声。クセになります。ASCAさんはこちらでも大活躍ですね。カッコイイも可愛いも自由自在、テクニシャン…!

 

■八月のオルガン
こちらはLINO LEIAさんボーカル。『もう君の〜』同様、ライブ会場で集中して聞けなかったので、じっくり聴けて嬉しいです。曲調がこちらもTHE・梶浦さん系で壮大でカッコ良いです。歌詞をまだじっくり読んでいないんですが、読んだらもっと好きになりそう。次のライブできっとまた聴けますよね、すっごく楽しみです。

それは小さな光のような
好きーーーー!さユりさんが歌う原曲がもうとてもカッコ良くて好きです。それを逆輸入?してごりごりの梶浦サウンドにしてKEIKOちゃんが歌い上げる。最高じゃないですか。さユりさんのとKEIKOさんのの2曲を反復して永遠に聴けそう。KEIKOさんの厚みのある深くて温かいお声って本当に美しいです。

 

■from the edge
こちらも『蒼穹のファンファーレ』同様、すでに単発で配信されていたものをある程度聴いていたんですが、アルバムの中ではまた良い意味で違って聞こえました。上手く言えないけど、以前は『鬼滅のED曲』として聴いていたのが『LiSAさん×梶浦さんコラボ曲』として聞こえるようになったというか。LiSAさんのお声ってこの数年で巷でよく聴くようになったからというのもあるかもですが、やっぱり聴くと「ハッ」とするというか、華がありますねえ。「手が届いたって〜」あたりの歌詞も普通に好きで、聴いているとイェイ・イェイとなります。

 

■moonlight melody
このワルツのリズムと、分かりやすい温かみのある歌詞で、すぐ泣きそうになるんです。メロディと言葉の美しさをより美しくするボーカルのみなさま。最初のKAIDAさんも、Joelleさんの「冬がぼくたちを〜」も光が過ぎる。歌詞の主人公の勝手なイメージは12歳くらいの少し鈍感だけど心優しい男の子です。世界名作劇場とかに出てきます。

 

■世界の果て
結城アイラさんボーカル。やっさしいお声!曲も歌詞もまだちゃんと噛み締めていないので、今後じっくり聴いていきます!

 

■Parade
表題曲〜!夜明けの空みたいにきれい。Joelleさんの最初の「どこまで続くんだろうね」でもう涙が込み上げてきます。歌詞がとっても梶浦さん。私もこの曲のように生きたいと素直に思います。多くの梶浦さんの歌詞って、前向きだけど前提として寂しさとか悲しさがベースにある感じがすごく好きです。あと終盤の「今はもう思い出せなくても」の部分のKAORIさんの声、キラッキラ!よ!主人公!と毎回ニコニコしてしまいます。

 

※ジャケットのイラスト
ジャケットのラクダさんがとても可愛いです。最初ジャケットが公開された時は「なぜラクダ?」と思いましたが、今では納得のラクダです。そして小さな画像では気づきませんでしたが、このラクダさん、かなりオシャレさんだし建物?を乗っけている…!し、宇宙空間にいる!?いばらが絡んでいたり、いろいろ想像が膨らむファンタジーなイラストが素敵です。ロゴも可愛いし歌詞カードに添えられているクラゲさんや植物もかわいい…。ライブグッズにこのイラストやロゴが使われていたら買っちゃいそう。

 

…ざっくりこんな感じです。これまでの梶浦さんのアルバム同様、『PARADE』もこれからもずっと聴き続けていくんだと思います。PARADE goes on.

 

おしまい。