こんにちは。
昨日、スタジオジブリ最新作『君たちはどう生きるか』を見てきました。
私は特にジブリファンでも映画ファンでもないですが、楽しかったので感想をふわっと書きます。考察とかはしてません。普通にネタバレ満載なのでご注意ください。
【全体的な感想】
「千と千尋を感じる…!」でした。
悩みを抱えた少年(少女)が異界を冒険し、一回り成長して戻ってくるという意味で。イニシエーションの物語というか。『千と千尋の神隠し』やファンタジーな世界が好きなので、この作品もすごく楽しめました。
【冒頭の感想】
・物語の冒頭で時代設定が戦中と分かり、「あ、ついていけるかな」と不安になりましたし、主人公の眞人君の性格をつかめず、モダモダしながら見ていました。
・が、舞台が田舎の方に移り、とんがり屋根の不思議な建物が森(林?)の一部から見えてるシーンが来たあたりから個人的に「わあー」とわくわくし始めました。とんがり屋根!
・あと、入れなさそうで頑張れば入れそうな穴に入ろうとするドキドキ感。自分の幼少期の感覚を思い出しました。
【おばあちゃん】
・眞人君たちの新居(お屋敷)に仕えるおばあさんたちのキャラデザ笑 等身の低さが『かいじゅうたちのいるところ』のモンスターを思い出させました。でもこの強そうなばあちゃんたちが仲間なら物語として絶対安心だなとも思いました。
・眞人君が不思議な建物に入る際、そのおばあちゃんの一人がPARTY INした時の心強さ。本人は嫌々だったけど、この保護者がいてくれるの見る側としては安心しました。
・実際あっちの世界に行ってからもキリコさん(であってキリコさんではない)は大活躍でした。また千と千尋と比較して申し訳ないですが、おリンさんみたいな。主人公を導きサポートしてくれる姉御肌のお姉さん。
【鳥…】
・映画ポスターを飾っていた謎鳥。ポスターの時点で(私は鳥が怖いので)「なんか、奇妙…」と思っていましたが、本編ではそれどころじゃなく、かなり気味悪くて大変でした笑(鳥全般が怖いんです)。アオサギ、ペリカン、インコ…。鳥怖い民には試練の作品でした。
・特に後半のインコはコミカルさが逆に怖かった…!可愛くて笑っちゃうのに怖い!
【物語以外の部分】
・田舎の自然描写、屋敷の豪華さ、それから場面がコロコロ変わる異界の風景。どれも美しくて、ぼんやり眺めているだけで楽しかったです。
・今回は『もののけ姫』『千と千尋』『ハウル』あたりと比べ、”どろどろ”の描写がかなり減った気がします…!あの描写が苦手だった身としてはそれだけでかなり見やすかったです。
・効果音の臨場感すごかったな。アニメーションはあくまでイラストだから別次元と割り切れるけど、効果音の生々しさ(アオサギが屋根の上を歩く音とか)が、現実のものだと私を錯覚させる。
・作画の演技が強すぎるから、それにさらに強い声の演技を重ねるとくどくなるのかな。意図的なのは分かるんですが、ナチュラルテイストじゃない演技も聞いてみたかったです。(好みの問題)
【キャラクター】
・眞人君、『君たちはどう生きるか』の前半にそんな泣けるシーンはあったかい⁉︎お母さんからの本というので補正がかかっている?あの本を涙しながら読めるって普通にいい子なんだろうな。結局最後まで眞人君の性格は掴みきれないままでした。
・お父さん、ギラギラしてるな(笑)キムタクの演技すごい好きでした。最後までわからなかった。(ハウルの時も途中からキムタクではなく完全にハウルの声として聞いていました公開当時。)
【分からない】
・眞人君が自分で頭に石を打ちつけた理由が実は分かっていません(私、察しが悪いんです)。最初は「けんかをオーバーに演出することで、相手に制裁を与えてやりたいor不登校の口実が欲しい、かあ?」と思っていましたが、どっちでもなさそう。
・大叔父さんが何をしたかったのか分かってません。「歳をとってきたから、異界の支配者(自分)の後継者を呼ぼう→実際に呼んだらイイコたち(眞人・ヒミ)だから、元の世界に戻ってもらおう〜。でも積み木の管理は3日に1回してもらおう??」て感じですか。物語の肝心な部分だろうに分かっていません!(残念)
・ナツコさんが異界で子供を産もうとしているのも謎。本人の意志ではない??
・分からない箇所も、皆さんの解説などで知れるのも楽しみです。
・・・・・・・・・・
ざっとこんな感じです。理解できなくても楽しい!楽しい映画体験でした。
7/20追記。わらわらの事書くの忘れてた!物語に出てきた時可愛くて笑っちゃっいました。「今後グッズいっぱい出そう」とかも思いました。もののけ姫のコダマとポニョの兄弟(でしたっけ?)を掛け合わせたような可愛さ。キャラクター界の中でも強豪ひしめく“白い謎生き物”部門に、また新たなスターが誕生しましたね。負けるな、ポインミー!
おしまい。