こんにちは。『ちいかわ』の4巻が発売されましたね。
本日私の手元にも無事商品が届き、先ほどから楽しく読んでいます。
ちいかわの存在は、以前からなんとなく知っていて(作者さんのTwitterアカウントで「願望」から生まれた)、それからたまに更新されるちいかわ関連の投稿もゆるゆると楽しんでいました。
でも、連載が続くにつれ、私の中でちいかわの世界はどんどん「ゆるく楽しむ」存在から、「確実に」「心惹かれる」存在へと変わっていきました。
そして、そんな自分を認めたくありませんでした。
ちいかわたちはただ可愛い。ちいこくて丸くて目がキラキラで手足が短くて頭が大きくて、性格も基本的に善良。
可愛いだけで十分可愛いのに、ちいかわたちの可愛いの中には少し「可哀想」が混ざっているんですよね。
貧富の差があったり、努力が報われなかったり、捕食される恐怖と常に隣り合わせだったり…。
世界観が過酷。
こんなにかわいいキャラたちがこの妙に厳しい世界で懸命に生きている姿に心打たれるんですが、打たれたくないんですよ。
(ああ、ちいかわたち、可哀想だ!)って思っているから。
可哀想な姿を見て楽しむってどうなのよって感じです。
でも、見るのを止められません。
純粋にちいかわたちのビジュアルの可愛さに夢中なのも間違いありませんが、自分の中のほの暗い感情と向き合わざるを得ないのが辛いところです。
学生時代、古文の授業で「かわいい」は現代の「かわいそう」の意味で使うと習ったときはピンと来なかったけど、今ではめちゃくちゃ納得できるようになってしまいました。
作者さんはこの「かわいい」と「かわいそう」のコミック上でのバランス感覚が本当に凄いと思います。(一歩間違えると大惨事になりそう)。
そんな「ちいかわ好きの自分」をそれまで見て見ぬふりをしてきたわけですが、最新巻の4巻に収録されている「パジャマパーティーズ編」でとどめを刺されました。
緑パジャマの健気さ、他パジャマの涙・不幸・根性、ちいかわの緊張しいなところ、失敗がフラッシュバックして泣いちゃうところ…。
(可愛(不憫)すぎるっ!)
と、感情が溢れてしまい、それからは「ちいかわ好きの自分」を受け入れるしかないと腹をくくれるようになりました。
そんな思い出のパジャマパーティーズ編、ちいかわ世界の「不憫可愛い」の1つのピークだと思います。