朝の散歩(フジオのブログ)

日記、感想、創作など。

優しいねエンジョイ・シンプル・イングリッシュ

『エンジョイ・シンプル・イングリッシュ(以下ESE)』なる語学ラジオ番組があるのをご存じでしょうか。私は知りませんでした。

 

www.nhk.or.jp

 

今年に入ってこの番組の存在を知り、4月から今月までの約半年間、自分なりに楽しんできました。今日はその紹介日記を書こうと思います。

 

ESEについて
①敷居が低い
②テキストの内容が楽しい
③イラストがかわいい
④わしのやり方
⑤はじめた理由
⑥半年間やってみて

 

 

①敷居が低い

ESEは脳への負担も金銭的負担も少ないと思います。基本、番組内容(お話)を聞くだけ。その番組自体が5分と短い!(本編は4分くらいか)。話す速度はゆっくりめで聞きやすい。そして文章もシンプル(多分中学3年くらいの英語知識で読めそう)。

 

それで文法の解説はおろか、日本語訳もないんです。(最低限の単語の日本語訳はある)。ただただフィーリングで英語を聞くだけなんです。(あれ?昔流行ってたス○ードラーニングもこんな感じだったのかな…)。

 

テキストにも「興味のない話は飛ばして良いよ」と明記されているのも敷居低いポイントですね。やる気があれば気に入った話を何度も聞いてねとも書いてありますが。

 

テキストは1冊600円弱。放送はラジオ以外にもパソコンや無料のアプリで聞けて、1週間以内だったらいつでも何回でも聞けます。

 

(ある程度のレベルまでの学習全般に言えることかもですが、今の時代、無料でも意欲があればいくらでも学ぶことができるのかもしれません。でも私はそこまで情熱がない人間なので、これくらいの金額を支払った方が「やるか」という気持ちが湧きやすいです。だからといって値段が高すぎると怖気づいてしまうので、これくらいの金額がちょうど良かったです。)

 

どうでしょう、かなり全方位に敷居が低い感じではないでしょうか…!

 

 

②テキストの内容が楽しい
いくら番組の敷居が低くても、肝心のテキスト本編がつまらなかったら、早々に挫折していたと思います。でもESEはそんな私のような怠惰リスナーでも続けたくなるような、程よく興味を持てるエピソードを揃えてくれていました。しかも月曜から金曜の5日、それぞれお話のテーマが異なるので、飽きにくかったです。

 

 

月曜 オリジナルのショートストーリー
現代の日本人の日常の一コマを描いた話。夫婦のやりとり、職場のあれこれ、恋人同士…、いろんなシチュエーションがありました。登場人物同士の会話が多く、気軽に聞けました。

 

火曜 マリーのハテナ日記
ラジオ番組『子ども科学電話相談』の回答などをもとに作られた内容です。1つの放送で「稲妻はなぜジグザグに走るのか」「熟す前のトマトはなぜ緑色なのか」「スペースデブリはどうやって回収するか」「人間はなぜ浪費をするのか」などの科学的なトピックについて、子どものマリーちゃんが専門家に質問する形式で語られます。個人的には気になるトピックが多かったので、楽しく聞けました。

 

水曜 世界の偉人伝
タイトル通り、世界の偉人の紹介です。1回の放送で1人ピックアップされ、その生涯と功績が語られます。自分が世間知らず過ぎて恥ずかしいのですが、ルイ・ブライユ中村哲ムハマド・ユヌス、キャサリン・ジョンソン…。かっこいい人だらけでした。ちょっと泣ける回もありました。また図書館とかで特に気になった人の伝記も読んでみたいです。

 

木曜 世界の昔話・童話
各国の昔話・童話回で、これも面白かったです(1回の放送で1つのお話)。ドイツの『白雪姫』やらアンデルセン童話の『みにくいアヒルの子』などのお馴染みの話に混ざり、ボスニアの昔話『牛飼いと裁判官』、インドの昔話『3つの人形』、ブラジルの昔話『夜が生まれた理由』など、初めて知る話も多くて、そのどれも素敵でした。

 

金曜 シャーロックホームズ
シャーロックホームズの1つのエピソードを前編と後編に分けて、2週に渡って物語を味わう形式でした。私はどのエピソードも初めましてばかりで、英文を読むだけでは内容理解できないものもありました(『孤独な自転車乗り』『青いガーネット』)。でもやっぱりどれも面白くて、日本語訳で色々読んでみたくなりました。「そんな雑なトリックなんかーい」みたいな、ツッコミを入れたくなるようなオチのやつもあって面白かったです。

 

 

 

③イラストがかわいい

 


まあいくら番組の敷居が低くてお話本編が面白くても、表紙の絵が好みじゃなかったら、テキストを手に取る気が起きにくいじゃないですか。でもその辺もご安心を。ESEのテキストの表紙、めちゃくちゃかわいいですおしゃれです。表紙が可愛いから手に取ろうという気にもなるものです。

 

イラストが良いのは表紙だけでなく、中のイラストも月曜から金曜でそれぞれテイストの違うものがたくさん添えられています。中は全て白黒ですが、白黒でも十分素敵です。

 

 

 

④わしのやり方
特に知りたい情報ではないと思いますが、私のESEの利用方法も一応書きます。

 

(月曜〜金曜)
・1日1つ、未読の話があれば読んでおく(予習)
・当日の番組内容を聞く
・過去回のうち1話を真似して喋りながら聞く

 

(土日)
・1日1つ、未読の話があれば読んでおく
・過去回で好きな1話を真似して喋りながら聞く

 

確か1日でかかる時間は15〜20分くらいでした。そして、やる際はお菓子や飲み物を用意して休憩気分でやってました。それでもだるい日や余裕のない日はやりませんでした。ゆるーく無理なく取り組めたので、ズボラな私でも週6〜7日はやっていたんじゃないかと思います。

 

 

⑤はじめた理由

私はよくいる「英語全然できないの情けないなあ」「英語全然できないのやばいなあ」みたいな気持ちがふんわりと頭の中を漂っている系の人間です。そのくせ日常で英文を見かけると目を逸らしちゃう、英語が聞こえると聞こえないふりをするという…。長年そんな感じでした。

 

その上、英語圏の人と話せるようになりたいといった目標もなく、文法とか単語とか覚え直す気もさらさらありません…。

 

ただ、「とりあえず英語に対する拒絶反応をなくすところからだなぁ」と最近になって思うようになりました。

 

そんな気持ちの時に語学番組を検索して出会ったのがESEでした。「軽い趣味として英語と触れ合いたいわぁ〜」程度の人間と、このESEは相性抜群でした。

 

 

⑥半年間やってみて

半年間やってみて、とりあえず英語に対する拒絶反応がなくなりました。(例1)Twitterでたまに流れてくる英文のツイートや、YouTubeのコメント欄にある英文を、以前は完全スルーしていたけど、今では少し読むようになりました。(例2)テレビから聞こえてくる英語を「ちょっと聞いてみっか」と思うようになりました。

 

…それだけ!?

 

それだけです。

 

英文ツイートの意味を理解しきれない、洋画のリスニングほとんどできない、いまだにlightとrightの聞き分けができない、自分のthの発音に自信がない、新しい単語何一つ覚えてない、謎の文法は謎のまま…。

 

スピーキング、リスニング、ライティング、リーディング、どれか一つでも「上達したか?」と問われると、うーん?て感じです。

 

ESEを紹介しているようでネガキャンになっているかもしれません…。(※多分もっと有効に活用した人はもっと成果を上げていると思います。)

 

いや、でもですね、ESEのおかげで心が楽になったんです。日常生活でたまに出会う英語に(スルーしてるくせに)「うぅっ」って過剰反応しなくて済むようになったんです。やったー!目標達成だー。

 

学生時代までの自分は、ほぼ試験に向けた対策ででしか英語と向き合ってこなかったので、今回みたいにただただ自分なりに英語と触れ合うのは楽しかったです。

 

飽きるまでもう少し続けようと思います。

 

 

 

(ちなみにESEは何月から始めても大丈夫な番組なので、気になった方はぜひ!)

 

おしまい。