朝の散歩(フジオのブログ)

日記、感想、創作など。

『育てられない母親たち』を読みました。

今回は読書の感想。

 

作品はこちら、

石井光太『育てられない母親たち』

です。

 

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うーん、重かったです。私のようなパッパラパーが感想を書いても良いのか迷ったんですが、夏に読んで今も心に残っているので、やっぱり書くことにしました。

 

内容は、虐待の当事者たち(母親、子供)へのインタビューをまとめたノンフィクションで、様々な事例が出てきます。

 

虐待が起こってしまうのは事情が複雑だったり因縁が深かったりで、簡単に解決できるものではないのだと改めて思いました。そしてそれでも解決を図ろうとしている人たちの苦労や努力も垣間見えました。

 

そもそも虐待ってほとんどが母親だけが原因ではないですものね…。タイトルが母親を責めている風にも読めますが、そうでなく、いかに彼女たちが孤独な立場に置かれているか、子育てが困難であったかが紹介されているように思います。

 

もし自分が同じ状況に置かれていたら絶対耐えられないだろうから、読んでいて胸がヒリヒリしました。

 

私は本当に狭い世界観で生きがちなんですが、日常生活の中にも、このような母親、そして虐待を受けて育った子供たち(大人になっている人も含む)がいることを、忘れないようにしたいです。

 

虐待以外にも、それぞれどうしようもない苦しみを持ちながら、表面上は普通に生活している人はいっぱいいますよね…。(そういった苦しみも明日は我が身とも思います)。本を読んだだけで何でも知ったように思いたくはありませんが、もう少し他者に目を向け、自分にできることをしていきたいです。心に余裕のある時に、無理のない範囲から。

 

浅い感想でした。

 

おしまい。