朝の散歩(フジオのブログ)

日記、感想、創作など。

『Final Fantasy Ⅸ』の思い出

こんにちは。また好きなゲームの思い出を好きに書きます。

 

今回は『Final Fantasy Ⅸ』(以下FF9)についてです。

 

www.jp.square-enix.com

 

ポケモンを除く)自分にとっての初めてのRPG作品『ボクと魔王』をクリアした後、小学生の自分は「RPGってやつは面白いなあ。もっと他のもやってみたいなあ」という気持ちになっていました。

 

しかし、どのソフトを遊べば良いか全然ピンと来てなかったので、自分よりゲームに詳しい友人におすすめを聞いたんだと思います。その友人は「RPGといえばやっぱドラクエかFFじゃない?FF9は簡単だから貸してあげる。」

 

と、(正確にはその友人のお兄さんの)FF9のソフトをポーンと貸してくれたんです。「簡単だから」という理由でFF9をチョイスしてもらいました。(ちなみに友人自身はFFの中では7がお気に入り)。

 

ドラクエ、FFは流石に名前くらいは知っていたので、「これがエフエフかー」とタイトルロゴが入ったソフトのパッケージを手にした時はわくわくしていました。(あとディスクが4枚あったこと!びっくりしました)。

 

が、やっぱりまだまだゲームビギナーで、やり始めてしばらく進めてもゲームシステムもストーリーも理解できないままでした。

 

それでも、世界観の可愛らしさに引っ張られて、分からないなりに面白さも感じていて途中までは進められたんです。しかし、Disk1の後半、ギザマルークの洞窟で一度挫折。「FFって、難しい…!」となって、一旦離れました。

 

ここで完全にゲームから離れてしまっていたら、今は違う人生を送っていたかもしれません(笑)

 

まあそれはありえない話で、「やっぱりやりたい…!」と、数ヶ月後、もう一度ニューゲームでやり直しました。2周目は自分の中の理解度が少し上がったのか、ゲーム内でやることが前より分かって、ギザマルークも無事撃破。先に進みます。

 

そしてDisk1の最後に流れるムービーで現れたクジャ!

 

「えー、誰⁉︎かっこいいー!」

 

と、当時の自分はクジャの登場に大喜びしてました。この頃はまだ全然余裕で二次元キャラにガチ恋できていたので、一目惚れでめちゃテンション上がってました。

 

でも同時に「クジャが好き」と公言するのは恥ずかしいという感覚もあったので、誰にも言わず心の中で一人感情を燻らせていました。

 

(ちなみに私は当時(今も?)男性キャラなら中性的な見た目の人が好きでした。幽白なら蔵馬、H×Hならクラピカ、テニプリなら不二先輩…。そんな感じです、分かりやすいでしょう?^^)

 

Disk2からはもうRPGがどうこうじゃなく、ゲームの目的がひたすらクジャを追いかけることになって(ある意味ストーリーと一致)、モチベーションがすごかったです。今はもう二次元キャラにガチ恋できなくなったので、この時の熱意が信じられません。

 

そんな感じで途中から少し邪な感情でプレイしていましたが、操作やシステムにも次第に慣れ、クジャ抜きにしても本当にゲームとしてFF9が好きになりました。

 

他のRPGをあまり知らなかったのもあり、「FF9の世界はなんて広いんだ」と感動していました。最初の霧の大陸だけでも広いと感じていたのに、他の大陸もあって、なんか、違う世界(星)もあって。そこをどんどんずんずん渡り歩いていくことに純粋にわくわくしていました。

 

今思うと、作られた世界であれ、その空間を好きに歩き回れるのがとにかく楽しかったんだと思います。当時は全然一本道とは感じなくて、本当にどこへでも自由に歩き回っている感覚でした。

 

現実ではど田舎に住む、海外はおろか一つ隣の県にだって滅多に行けない狭い世界で生きていた小学生だったので。移動手段がほぼ徒歩と自転車だけだったので。ゲームの中とはいえ「行きたいところにどんどん行けること」が快感でした。

 

その歩き回っていたい、次の場所に行きたいと思える、3Dと2Dが組み合わさった、好みの世界観・グラフィックだったのも大きいと思います。赤煉瓦の屋根みたいな中世ヨーロッパ風の城下町とか、ダリの田舎町っぷり、氷の洞窟の透明感、コンデヤパタの異文化感、テラの異世界感とかとか。苦手なダンジョンもグラフィックが全般的に好みだったから、他のゲームよりは楽しくやれていたように思います。

 

あと9はディスクが4枚組で、1枚終わるたびに「ディスクを交換してね☆」の画面が表示されるのもストーリーの進捗の目安になっていてそれも今思うとなんか良かったです。Disk3が終わった時はなんだか寂しくなりました。

 

きれいなムービーも流れるたびに嬉しくて感動していました。ゲームを何10本とやっていくと途中からこの「ムービーが流れて嬉しい」の感情はすっかりなくなってしまったんですが、この頃はビデオ(!)に録画するくらい大好きでした。

 

あと音楽。FF9が自分にとっての初・植松伸夫楽曲とがっつり触れ合った作品だったので、ありとあらゆる曲が心に刺さりまくって大変でした。ベタですがローズオブメイが初めて流れたシーンでは「何⁉︎この素敵な曲⁉︎」とドキっとしましたし、人生で初めて「ピアノの音色ってきれいなのでは?」と気づかせてくれたのもFF9のムービーで流れた曲でした。

 

私のFFが好きな理由の半分は、植松さんの音楽かもしれません。それまでTVの音楽番組で流れるJ-Popくらいしか音楽を聴いてこなかったので、自分の中の新しい音楽の扉を開けてもらった感覚でした。

 

初めてプレイしてから20年以上経っていますが、今でも大好きなゲームの1つです。自分にとってRPG好きの心のエンジンをかけてくれたのが『ボクと魔王』だとしたら、アクセルを踏んでくれたのが『FF9』でした。

 

このまま死ぬまでFF9を好きなままでいたいです。

 

おしまい。