朝の散歩(フジオのブログ)

日記、感想、創作など。

カムカムエヴリバディ面白かったです

先日最終回を迎えたNHK連続テレビ小説、通称朝ドラの、カムカムエヴリバディ、個人的にすごく楽しかったです。

 

カムカムに夢中になった理由はたくさんありますが、大きく分けると2つ。1つはストーリーの描かれ方、もうひとつは登場キャラクターの魅力なのかなと思います。

 

①物語が100年続いていて、その中でヒロインがどんどんバトンタッチされて、でも出会った人々が時代を超えてどこかで繋がっている、という構成自体が面白かったです。

 

戦前の主人公のつかの間の幸せ、戦時中・戦後の悲惨さ、高度経済成長期の勢い、バブルの浮ついた雰囲気、平成の低迷なんかを、ドラマ・物語として半年かけて通して見るというのは、自分としては初めての経験だったので新鮮でした。

 

各時代を表すための大道具・小道具・衣装はもちろん、流行歌、その時放送された朝ドラで表現されていたのも分かりやすく、そして楽しかったです。

 

②そして、その100年の間、どの登場人物も悩み苦しみながらも懸命に生きている姿に、純粋に惹きつけられました。特に時代に翻弄された初代ヒロイン時代は、後半見ていて本当に苦しかった・・・。

 

だからといって日本が経済的に盛り上がっていた時代に青春を送った2、3代目ヒロインが楽ちんそうだったかと言えば決してそうではなく、どちらも壁にぶつかっても誠実に自分や相手と向き合い、己が人生を歩んでいるのが素敵でした。嫌みがないというか、物事がうまく行った際の説得力が感じられたので見やすかったです。

 

主人公以外の登場人物もみんな魅力的で、好きなキャラやエピソードをあげるときりがなさそうです。迷いますが今回ここでピックアップするのはジョーこと、大月錠一郎。オダギリジョーさんが演じていたからどうしても格好良く見えてしまう影響もあるかもしれませんが、父親・夫像として好きなキャラでした。

 

昭和の父親だけど、働かない。(お金を稼がない)。家事や家業を手伝おうとするけど、うまくできない。その分妻が稼ぎ、家事をこなす。昭和にしては、(現代でもまだまだ?)イレギュラーな夫婦のスタイルだと思います。それでジョーはいじけたり、逆に偉そうにしたりすることなく、ほのぼのと子供の面倒を見ている・・・。

 

できない・苦手なことは無理にやらない。悩みは抱えたままだけど穏やかに過ごす。なかなかできることじゃなくないですか。家父長制の概念から解放されたフィクションの世界ならではの素敵父さんだと思いました。(前提として妻(るい)がそんなジョーさんを受け入れているからというのがありますが)。

 

なんだか偏った部分の感想になりましたが、とにかく毎日月曜から金曜まで夢中で見ましたカムカム。ありがとうカムカム。

 

次の朝ドラも楽しみです。

 

※私は朝ドラを通算で10数作品しかまともに視聴したことない、まだまだ朝ドラビギナーです。(が、これまで見た朝ドラは全部好きで、年々自分が朝ドラ好きに育っていっているのを感じています。)

 

おしまい。